ターポリンのメリット・デメリットを徹底解説!

ターポリンとは

ターポリンは、ポリエステルやナイロンの布地に合成樹脂をコーティングした三層構造のビニール生地です。この生地は非常に耐久性が高く、特に屋外での使用に適しています。また、防汚性にも優れており、泥やホコリが付着しても簡単に拭き取ることができるため、メンテナンスが容易です。

ターポリンは、元々は船舶用の防水シートとして開発されました。英語の「tarpaulin(防水シート)」に由来する名前です。船の甲板を覆うための防水シートや船上で働く船員たちの上着として使用されていた歴史があります。この耐久性と防水性を活かし、現在では横断幕や懸垂幕、テント、養生シートなど幅広い用途で利用されています。

ターポリンの特徴については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
是非あわせてお読みください。
>>ターポリンとは?

ターポリン

ターポリンの主な用途

ターポリンはその特性から、さまざまなシーンで活用されています。以下に代表的な用途を詳しく紹介します。

  • 横断幕:イベント告知や施設案内、交通安全や防犯に対する注意喚起、展示会など多岐にわたる用途でよく使われる横長の幕です。特に、発色の良さと耐久性が求められる場面で重宝されています。
  • 懸垂幕(垂れ幕):店舗・オフィスや商業施設、マンションや学校などの壁面に設置される縦長の幕です。懸垂幕は、イベント告知や宣伝、祝賀メッセージの表示、入居者募集などに使われることが多く、その視認性の高さが評価されています。
  • タペストリー:各種展示会でのブース装飾や、飲食店や商業施設のプロモーション用の吊り下げバナーとして使用されます。タペストリーは、店内外の装飾や広告に使われ、写真やグラフィックを鮮明に表示するためにターポリンが選ばれることが多いです。
  • 応援幕:スポーツイベントや大会でチームや選手を応援するために使用される幕です。応援幕は、大きな文字や鮮やかなデザインで遠くからでも目立つように作られます。ターポリンの優れた耐久性と防水性は、屋外での使用に最適であり、雨や風に耐えることができます。また、発色が良いため、チームカラーやロゴを鮮明に表現することができます。これにより、観客や選手に強いインパクトを与え、応援の気持ちを効果的に伝えることができます。
  • 日除け幕・店頭幕:飲食店の店頭や軒先での宣伝用の幕です。日除け幕は、日差しを遮りつつ、店名やメニューを印刷することで、広告効果も発揮します。防水性と耐久性が求められる環境で特に有効です。
  • ドローン競技用シート:ドローン競技やドローンスクールで地面に設置するシートとして、コースの目印や着地点を印刷して使用されます。ターポリンの耐久性と防水性により、屋外での使用が可能であり、重量があるため風に強く飛ばされにくいという特徴があります。さらに、印刷の視認性が高いため、競技者が正確にドローンを操作するための目印として最適です。

ターポリンのメリット

ターポリンのメリットには、以下の点が挙げられます。

  • 耐久性:ターポリンは合成樹脂でコーティングされているため、非常に長持ちします。外部からの影響を受けにくく、長期間にわたり使用可能です。この耐久性の高さは、屋外での長期使用において特に重要です。
  • 防水性:ターポリンは水に強く、屋外での使用に最適です。撥水性が高いため、雨水が染み込むことがなく、濡れてもすぐに乾きます。
  • 防汚性:汚れが付きにくく、簡単に拭き取れます。泥やホコリが付着しても、水で濡らした布で拭くだけで清潔に保つことができます。
  • 発色の良さ:ターポリンは印刷時に色が鮮やかに映え、視認性が高いです。インクジェットプリンターでのフルカラー印刷が可能で、細かなデザインや写真も美しく再現できます。
  • コストパフォーマンス:ターポリンは耐久性と防水性に対して価格が比較的安価です。そのため、長期的な広告物として非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。

ターポリンのデメリット

一方で、ターポリンには以下のようなデメリットも存在します。

  • 重量がある:ターポリンは丈夫な反面、重量があるため大きなサイズのものは持ち運びに不便です。特に、設置や撤去を頻繁に行う場合には注意が必要です。
  • 折りじわ、折り目がとれない:ターポリンは折り畳むなどした際に一度でも折りじわや折り目がついてしまうと、完全にはとれません。そのため、持ち運びや保管には注意が必要です。
  • ブロッキングが起きる:ブロッキングとは、折り畳んだ際などに印刷面と印刷面が接触し、表面のインク同士が接触または擦れるなどして、インクが剥がれてしまうことです。そのため、保管する際は印刷面が接触しないように配慮する必要があります。
  • 風に弱い:ターポリンは風を通さないため、強風時に煽られやすいです。強風にさらされる場所では、メッシュターポリンの使用を検討する必要があります。
  • カールする性質がある:切断した端がカールしやすく、見栄えが悪くなることがあります。特に長期間使用する場合には、カール防止のための対策が必要です。

ターポリンの保管方法については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
是非あわせてお読みください。
>>ターポリンの保管とお手入れ方法とは?

ターポリンの種類

ターポリンにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を以下に紹介します。

ターポリン

標準的なターポリンで、耐久性、防水性、発色の良さが特徴です。横断幕や懸垂幕など幅広い用途に使用されます。標準タイプのターポリンは、一般的な広告やイベント用として最も広く使われています。

ターポリン

メッシュターポリン

風通しを良くするために小さな穴があいたメッシュ状のターポリンです。強風が予想される場所での使用に適しています。また、標準的なターポリンより軽量なため、大型の幕にも適しています。

メッシュターポリン

遮光ターポリン

遮光材が入った二重構造で光を遮断するターポリンです。両面に異なる印刷をしても透けないため、看板や幕に適しています。遮光ターポリンは、日光や人工照明の影響を防ぎたい場所で使用されます。

遮光ターポリン

遮光メッシュターポリン

メッシュと遮光の両方の特性を持つターポリンです。強風対策と光の透過防止を同時に実現できます。遮光メッシュターポリンは、強風が予想される場所で、かつ光の透過を防ぎたい場合に最適です。

遮光メッシュターポリン

これらのターポリンの種類は、使用する環境や目的に応じて選択することで、最適なパフォーマンスを発揮します。例えば、イベントでの使用には標準的なターポリンが適していますが、強風地域での長期使用にはメッシュターポリンが適しています。

それぞれのターポリン生地について、こちらのページでも詳しくご紹介しています。
是非あわせてお読みください。
>>取扱い生地のご紹介

ターポリンの選び方

ターポリン、メッシュターポリン、遮光ターポリン、遮光メッシュターポリンのそれぞれの選び方のポイントを次章で紹介します。

ターポリンの選び方<ターポリン>

標準的なターポリンを選ぶ際は、使用する環境や耐久性を重視してください。屋外での長期間の使用や、発色の良さを求める場合に適しています。特に、広告やイベントの長期展示に向いています。

また、風による影響がない、特にこだわりがない場合もターポリンがおすすめです。

ターポリンの選び方<メッシュターポリン>

強風が予想される場所や、高所に設置する場合にはメッシュターポリンを選びましょう。風の抵抗を減らし、安全性を高めることができます。建設現場やビルの壁面など、風が強い場所での使用や大判サイズ幕に適しています。

ターポリンの選び方<遮光ターポリン>

両面に印刷する場合や、光を通したくない場面では遮光ターポリンが適しています。特に屋内外で異なるデザインを見せたいときに便利です。看板や展示会用の幕として使用されます。

ターポリンの選び方<遮光メッシュターポリン>

遮光性と通気性の両方が求められる場所では遮光メッシュターポリンが最適です。例えば、強風地域での広告掲示に向いています。風通しが必要な場所で、かつ光の透過を防ぎたい場合、両面に印刷したい場合に使用します。

ターポリンの選び方では、使用するシーンや目的に応じて最適な種類を選ぶことが重要です。各種ターポリンの特性を理解し、適切に選定することで、最大限の効果を引き出すことができます。

まとめ

ターポリンは、その耐久性、防水性、発色の良さから、多様な用途に対応できる優れた素材です。適切なターポリンの選択と使用により、そのメリットを最大限に活用することができます。

同時にデメリットも理解し、使用環境に応じた最適な選択を行うことで、効果的な広告や宣伝が可能です。当社では、豊富なターポリン製品を取り揃えており、用途に応じた最適な提案を行っています。お気軽にご相談ください。
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