タペストリーとバナーの違いとは?

店舗やイベント会場などで広告媒体として欠かせないタペストリーやバナー。意外とそれぞれの商品の認識が曖昧なため、どちらで注文したら良いか迷われたお客様から、お問合せを頂くこともございます。

そこで今回は、タペストリーとバナーの違いについてまとめていきたいと思います。認識が曖昧だった方はぜひ参考にしてください!

タペストリーとは?

タペストリーは元々、麻や絹、木綿やウールで織られた絹室内装飾品のことを示していました。具体的には緞帳(どんちょう)や衝立、防寒をかねた壁掛けとして使われており、ヨーロッパに伝わったペルシャ絨毯が、その模様の美しさを活かすため壁に掛けられたことがタペストリーのはじまりだといわれています。“高級品”の認識だったタペストリーですが、印刷技術や素材技術の発展によって、インテリアだけでなく販促用途で使われることが多くなっています。

バナーとは?

バナーは、英語を直訳すると「旗」や「のぼり」という意味です。基本的に骨組みや建造物に括りつけてあるものは『バナー』と呼ばれ、ポール以外のものに設置する「懸垂幕」や「垂れ幕」などの旗・幕を示します。また、展示会やショップの窓口、イベント会場等で、来場者に伝えたいことをアピールできる強力なツールとして活用され、生地は強度の高いターポリン素材で作られることが多くなっています。お客様の視線の高さに広告を表示することで、自然と視野に入れてアピールする効果が期待できます。

タペストリーとバナーの違い

では実際に、タペストリーとバナーではどんな点が同じで、どんな点に違いがあるのか、比較しながら見ていきたいと思います。

1. デザイン

タペストリーは、元々が室内装飾の認識で生まれたものということもあり、室内で飾られる美術品や芸術的な効果を狙ったデザインが多い傾向です。その例として、展示会などでは背景幕のような使われ方をすることも。一方、バナーは屋内外で使用されますが、メッセージや商品の宣伝を中心にしたデザインが多い傾向にあります。ただし、最近ではタペストリーでもバナーでもデザイン内容の差はなく、自由なデザインで製作されています。

2. 使用する場所

タペストリーは、先に紹介したように、装飾的な効果を狙った目的で使われるものもあり、室内で使用されることがメインです。一方、バナーは屋内外での使用が見られますが、割合としては屋外での使用を良く目にします。また、店頭前やショップの入り口、室内であってもブースの前などと、タペストリーに比べると目立つ位置に飾られるケースが多い傾向です。ただし、使用箇所についても必ずしも決まりがある訳ではなく、時と場合によってはどちらとも室内外で同じような用途で使われることもあります。

3. 大きさ

タペストリーは、室内への設置が多いと紹介しましたが、基本的に大きさや形状に制限がありません。一方、バナーは大きなサイズのものは屋外に使用され、小さなものは屋内に使用される傾向にあります。ただし、こちらも“必ずしも”というルールはありません。

4. 設置方法

タペストリーは、フックや針金、ポールを使って壁に掛けるのが一般的な設置方法です。弊社でご注文いただくお客様の最近の傾向では、ポールのような棒を通して設置するものをタペストリーとして認識している場合が多いです。一方、バナーは様々な取り付け方で設置されます。その一例として挙げられるのは、展示会のバナースタンドです。タペストリーの場合、こういった設置方法をすることはまずありません。

文章の説明だけでは分かりにくいかと思いますので、実際に弊社で手掛けた、展示会の設置事例を参考に、その違いを見てみましょう。

①日本赤十字社 福岡赤十字病院様の事例写真

バナースタンドとタペストリーの設置の違い説明-01

手前にあるものがバナースタンド。奥の壁に吊り下げて設置してあるものがタペストリーです。
タペストリーは背景幕としても装飾的な役割を果たしていますね。一方でバナーは手前で、企業様が伝えたいメッセージを広告として大きく打ちだしています。

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➁ケイアールディジャパン(株)様の印刷事例

バナースタンドとタペストリーの設置の違い説明-02

こちらも、手前に設置してあるのがバナーで、奥の壁に吊り下げてあるものがタペストリーです。この事例の場合、どちらも商品広告のデザインですが、全体として見たときに、一番に手前のバナーが目につき、奥のタペストリーはサブ要素としてとらえられないでしょうか?この傾向を参考にすれば、バナーにはメイン商品、タペストリーの方で配色やバリエーションをデザインして設置しても良さそうですね。

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ちなみに、上記の事例でご紹介したバナースタンドは以下のようなものを使用しています。
▼裏の設置面が気になる方はご参照ください▼

バナースタンド_ロールアップ紹介

Xバナースタンド紹介

場面や環境によって最適な設置方法で使い分けよう

ここまで、タペストリーとバナーの違いを見てきました。
まとめると、デザインや大きさなどには大きく違いはありませんが、以下の差がある事が分かります。

◆タペストリー:室内で設置されることが多く、基本的に壁に吊り下げて設置するものを示します。設置方法としてはフックや針金を使う事もありますが、ポールなどの棒を通して設置するケースが多い傾向です。

◆バナー:屋内外でポール以外のものに設置する「懸垂幕」や「垂れ幕」のようなものを示します。サイズが大きいものは屋外に設置されるケースが多く、具体的な設置方法としてはハトメ加工などを施し、バナースタンドやフェンス、建物の手すりなどに括りつけたりして設置することが多い傾向です。

どちらの形式で注文するべきか、迷っている方がいらっしゃいましたら、この記事が参考になればと思います。

 

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