日除け幕とは?店舗やイベントに最適な活用法と選び方
暑さが厳しくなる夏場を中心に、店舗や住宅、イベント会場などで活躍する「日除け幕(日よけ幕)」。見た目の印象アップはもちろん、遮光性やUVカットといった実用性の高さから、年々需要が高まっているアイテムです。
この記事では、そんな日除け幕の基本的な役割や活用シーン、素材の選び方、デザインのポイントまで詳しく解説します。「日除け幕って具体的に何?」「どこで使われているの?」「作ってみたいけど何を選べばいいの?」といった疑問をお持ちの方にとって、導入の参考になる内容をまとめました。
まずは、日除け幕の役割や効果から見ていきましょう。
目次
日除け幕とは?基本の役割と効果
日除け幕とは、主に屋外で「太陽の直射日光を遮る」ために設置される幕のことを指します。素材はターポリンやメッシュターポリンなどのビニール系が多く、建物の軒先や窓、屋台、イベントブース、店舗など、さまざまな場所に使用されます。
単なる日除けにとどまらず、以下のような多機能性も魅力です。
- 強い日差しをカットして、熱中症リスクを軽減
- 紫外線(UV)を遮断して、肌や商品の劣化を防止
- 通行人への宣伝・PR効果
- 外からの視線を適度に遮り、プライバシー確保
暑さ対策をしながら、広告や販促にもつながるという点が、多くの施設や店舗に選ばれている理由です。
日除け幕の活用シーン
日除け幕は、さまざまな場所や業種で活用されています。具体的なシーンをいくつかご紹介します。
飲食店や商業施設の入口・テラス
日差しの強い季節、飲食店やカフェ、物販店などでは、店頭の快適さが来店者数に大きく影響します。日除け幕を入口やテラス部分に設置することで、直射日光を遮りながらも、店名やロゴ、キャンペーン情報を大きく掲示できるため、実用性と販促効果を同時に実現できます。
特に、屋外に設けた飲食スペースでは、日除けがあることで滞在時間が延びやすくなり、客単価の向上にもつながるケースがあります。視認性の高いデザインを施すことで、通行人の目を引き、集客にも貢献します。
学校や保育園の園庭や通路
小さなお子さまが多く利用する学校や保育園では、日差し対策が安全管理の一環として重視されています。園庭や運動場の一部に日除け幕を設置することで、熱中症対策として有効な日陰スペースを確保できます。
さらに、学校行事やイベント時には装飾としての役割も果たし、季節感や園の雰囲気づくりにも貢献します。カラフルで親しみのあるデザインの日除け幕は、保護者や地域の方々にも好印象を与え、施設全体のブランディングにも役立ちます。
現場作業所・工場の通路や休憩スペース
工事現場や工場内の作業環境では、作業員の健康管理と快適性を保つための暑さ対策が欠かせません。日除け幕は、直射日光が差し込む休憩所や、屋外での通路に設置することで、強い日差しや紫外線から作業員を守り、労働環境を改善します。
また、企業ロゴや安全標語を印刷したデザインにすれば、単なる日よけにとどまらず、社内意識の向上や安全意識の浸透といった付加価値も得られます。コーポレートカラーで統一することで、現場の景観にも統一感が生まれます。
スポーツイベント・地域のお祭り会場
屋外で開催されるスポーツ大会や地域のお祭りなどのイベントでは、日除け幕が観覧者やスタッフの快適性を支える必須アイテムとなっています。受付や本部テント、休憩所などに設置することで、強い日差しを和らげつつ、イベント名や主催団体名を掲出することができます。
特に写真撮影が多い場面では、日除け幕が背景としても活躍し、イベント全体の雰囲気を盛り上げます。名入れ可能なデザインを活用すれば、イベントの記念品としても価値が高まり、参加者の満足度向上にもつながります。
日除け幕に使われる素材と特徴
日除け幕には、設置場所の環境や目的に応じてさまざまな素材が使われています。素材ごとに特性が異なるため、使用シーンに適した生地を選ぶことで、機能性と見た目の両方を満たすことができます。ここでは、日除け幕に多く使われる代表的な素材とその特徴についてご紹介します。
ターポリン
ターポリンは、ポリエステル繊維を塩ビ(PVC)でコーティングした素材で、屋外用の幕として広く使用されています。耐水性・耐候性に優れており、雨風にさらされる場所でもしっかりと耐えうる丈夫さが特長です。また、発色が良く、フルカラー印刷にも適しているため、デザイン性の高い日除け幕にもよく採用されています。飲食店の軒先やイベントブースなど、屋外に設置する場合には特におすすめの素材です。
ターポリンについては、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>ターポリンとは?生地の特徴や用途、何に使われているのかを紹介
>>ターポリンのメリット・デメリットを徹底解説!
トロマット
トロマットは、ポリエステル素材の厚手の布で、しなやかな質感とマットな風合いが特徴です。印刷時の光沢を抑えた落ち着いた仕上がりになるため、上品な雰囲気を演出したい日除け幕に最適です。また、軽量でシワになりにくく、折り畳んでの保管や持ち運びにも便利です。屋内や軒下などの半屋外環境での使用に適しています。
トロマットについては、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>幕に使用される「トロマット」生地とは?
遮光ターポリン
遮光ターポリンは、ターポリンの内部に遮光層を設けた三層構造の素材で、裏面に光が透けにくいのが特長です。日差しをしっかり遮るだけでなく、裏抜け(裏側に印刷が透ける現象)を防げるため、両面印刷をしたい場合にも使えます。特に西日が強い場所や、紫外線をできるだけ防ぎたいシーンでの使用に向いています。
遮光メッシュターポリン
遮光メッシュターポリンは、遮光性と通気性を兼ね備えた特殊な素材です。通常のメッシュターポリンに遮光性をプラスしたもので、強い日差しを防ぎつつ、風通しを確保できるのが大きなメリットです。ビルの外壁や高所など、風の影響を受けやすい場所でも安心して使用でき、視認性や耐久性も十分に備えています。大規模な日除け幕や高層階への設置を想定する場合には、選択肢として検討する価値があります。
遮光メッシュターポリンについては、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>メッシュターポリンは文字がきちんと見える?
各素材について詳しくは、以下のページもご覧ください。(上記素材は、当サイトで全て取り扱っています)
>>取り扱い生地のご紹介
日除け幕のデザインポイント
実用性だけでなく、デザイン性も重要です。設置目的やターゲットに合わせて、以下のような点を意識すると効果的です。
- 遠くから見て伝わりやすいレイアウト
- 日差しに映える配色(高コントラスト)
- お店や施設のイメージカラーやロゴの活用
- イラストやキャッチコピーで視認性UP
このようなポイントを意識することで、視認性と訴求力の高い日除け幕をデザインすることができます。このあと、実際に製作された日除け幕の事例を2つご紹介しますので、デザインの参考としてぜひご覧ください。
日除け幕の製作事例ご紹介
ここからは、実際に当サイトへご依頼いただいた日除け幕の製作事例をご紹介します。店舗の世界観に合わせて丁寧にデザインされた事例をぜひご覧ください。
桃建築計画室様の日除け幕事例
桃建築計画室様よりご依頼いただき、涼し気な色味を基調にした店頭の日除け幕を製作させていただきました。中央にはやわらかな筆致のロゴが白抜きでレイアウトされ、シンプルながらも洗練された印象を演出しています。品位と親しみやすさが伝わるデザインで、街並みに自然に溶け込みながらも通行人の目に留まる効果的な仕上がりです。
神社のそばのカフェライオンダンス様の日除け幕事例
神社のそばのカフェライオンダンス様よりご依頼いただき、おいしそうなカフェメニュー写真を大きく配置した店頭の日除け幕を製作させていただきました。視認性が高い仕上がりでありながら、店舗のナチュラルで温かみのある雰囲気を損なわないデザインです。
まとめ
日除け幕は、暑さや日差しを和らげるだけでなく、店舗や施設の印象を高める効果的なツールとして、さまざまなシーンで活用されています。遮光やUVカットといった機能面に加え、広告・装飾・空間演出といった多彩な役割を果たせるのが大きな魅力です。
使用環境や目的に応じて、ターポリンやトロマット、遮光メッシュなどの素材を選び、視認性や雰囲気を考慮したデザインを取り入れることで、機能性とデザイン性を兼ね備えた日除け幕を作ることができます。
「どの素材が合っているのか」「サイズや設置方法に悩んでいる」といった場合も、当サイトでは豊富な実績をもとに、最適なご提案が可能です。まずはお気軽にご相談ください。
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