キッチンカーのタペストリー活用術|集客につながるデザインと製作のコツ

キッチンカーで売上を伸ばすためにまず大切なのは、お客様に気づいてもらい、興味を持ってもらうことです。そのためには、単に目立つだけでなく、思わず足を止めたくなるような“興味を引く見せ方”が求められます。

なかでもタペストリーは、通行人の視線をとらえ、魅力的なメニューや商品の魅力を瞬時に伝えることができる販促ツールとして高い効果を発揮します。

本記事では、タペストリーを単なる装飾ではなく、「売上アップを後押しするツール」として活用するための、デザイン・素材・サイズ選びのポイントをご紹介します。

キッチンカーとは?

キッチンカーとは、調理設備を備えた車両で飲食物を提供する移動式の販売店舗のことです。近年ではフードイベントやマルシェ、スポーツ観戦会場、フェス会場など、あらゆる場所で目にするようになりました。

初期投資が比較的抑えられ、出店場所を柔軟に変えられることから、個人経営者から企業の新規事業まで幅広く活用されています。主な業態としては、クレープや唐揚げ、ハンバーガー、コーヒーなど、テイクアウトに適したメニューを中心に展開されています。

ただし、どのような場所に出店しても「その場で選ばれるかどうか」が売上に直結します。限られたスペースと時間の中でお客様の目に留まり、商品を手に取ってもらうためには、“ひと目で魅力を伝える工夫”が不可欠です。そこで効果を発揮するのが、情報伝達力の高いタペストリーです。

キッチンカー

キッチンカーにタペストリーを設置するメリット

キッチンカー営業においては、「どうやってお客様の目に留まるか」が売上に直結する重要なポイントです。その点、タペストリーは設置の手軽さに加え、視認性や訴求力に優れたツールとして、多くの現場で活用されています。ここでは、キッチンカーにタペストリーを導入することで得られる具体的なメリットを紹介します。

視認性が高く、遠くからでも目を引く

タペストリーは縦長・横長どちらの形状でも大きく掲示できるため、周囲の通行人や来場者の視線を集める力があります。特にフードイベントやマルシェなど複数のキッチンカーが並ぶ場所では、「遠くからでも何を売っているか一目でわかる」ことが他店との差別化につながります。アイキャッチ効果の高い写真やロゴを用いれば、無意識に視線を向けてもらえる確率も上がります。

限られたスペースでもしっかり情報を伝えられる

キッチンカーの車体には、メニューや価格、営業案内などを掲示するスペースが限られています。そんな中、タペストリーは垂直・水平に柔軟に展開でき、1枚で複数の情報を整理して載せることが可能です。レジ前やサイドパネル、テント側面などに掲げれば、注文前に自然と情報が視界に入り、注文の流れもスムーズになります。「注文しやすさ」も、キッチンカーでの売上に大きく影響します。

設置・取り替えが簡単で柔軟に使える

タペストリーは軽くて折りたたみ可能な素材が多く、フックや吸盤、結束バンドなどを使えば誰でも簡単に取り付け・取り外しができます。日替わりイベントや季節限定メニューなどに合わせて、内容やデザインを手軽に切り替えられる点は、柔軟な運営が求められるキッチンカー業態において大きな強みです。また、撤収時の収納もコンパクトで済むため、移動や準備の負担を減らせます。

メニュー訴求や食欲喚起に効果的

美味しそうな料理写真や手描き風のイラストなどを大きく掲載したタペストリーは、視覚的に「食べたい」という感情を刺激する力があります。例えば、とろけるチーズ、湯気の立つコーヒー、サクサクの唐揚げなど、五感に訴える表現は購買意欲を後押しします。また、どのような商品を提供しているのかがすぐに理解できるため、メニュー選びのストレスを軽減し、立ち止まってくれる確率も上がります。

ブランディングツールとしても活用可能

タペストリーにロゴ・カラー・フォントなどを統一して使用することで、ブランドとしての統一感が生まれます。おしゃれなデザインや世界観のあるビジュアルは、SNSでのシェアや写真映えにもつながり、認知拡大のチャンスにもなります。「あの〇〇のキッチンカーね」と記憶に残る店づくりは、次回のイベントや出店時にリピーターを獲得するうえでも重要です。見た目の印象がファンづくりにつながるツールとしても有効です。

【目的別】キッチンカー向けタペストリーデザインのポイント

タペストリーのデザインは、どんな目的で使うかによって最適なアプローチが異なります。ここでは、売上アップや集客強化など、目的別におすすめのデザイン例をご紹介します。

商品訴求を重視したい場合

キッチンカーで提供する主力メニューを大きく掲載するのが効果的です。たとえば、クレープやハンバーガーなど、見た目で食欲をそそる写真を使うことで、「おいしそう」「買ってみたい」と直感的に感じてもらいやすくなります。

▼デザイン例
ハンバーガー

価格の明示で安心感を与えたい場合

「すべて500円」や「MサイズとLサイズあり」など、価格帯をわかりやすく表示することで、初めてのお客様でも気軽に立ち寄ってもらいやすくなります。値段が見えると、注文までの心理的ハードルが下がります。

▼デザイン例
ソルベ

季節限定メニューやイベント出店を知らせたい場合

「夏限定マンゴースムージー」や「●●フェス限定セット」など、期間や場所に合わせた訴求ができるデザインにすれば、その場ならではの特別感を演出できます。期間終了後に差し替えがしやすいのも、タペストリーの利点です。

▼デザイン例
辛味噌ラーメン

ブランドイメージを印象付けたい場合

店舗のロゴやイメージキャラクター、コンセプトカラーを活かしたデザインは、他のキッチンカーとの差別化に効果的です。シンプルながら統一感のあるビジュアルは記憶に残りやすく、リピーターの獲得にもつながります。

ただし、ロゴやキャラクターのみを大きく配置したデザインだけでは、「何を販売しているお店なのか」が伝わりにくくなる可能性があります。そのため、商品の写真やメニュー内容を掲載したタペストリーと組み合わせて、複数種類を同時に設置するのがおすすめです。

▼デザイン例
PIZZABOY

キッチンカーの世界観や雰囲気を伝えたい場合

「ナチュラル」「レトロ」「韓国風」「アメリカン」など、店の雰囲気に合わせて背景やフォント、モチーフを調整することで、来店前から体験価値を伝えることができます。写真映えを意識した演出もおすすめです。

▼デザイン例
石焼きビビンバ

キッチンカーでのタペストリー設置方法

キッチンカーにタペストリーを設置する際は、設置位置や固定方法、風対策などをしっかり考慮する必要があります。誤った設置は視認性を下げるだけでなく、落下や破損の原因にもなります。ここでは、よく使われる設置場所と具体的な方法をご紹介します。

車体側面に設置する

車体の側面に設置するのが最も一般的です。特に注文口の横に設置すると、メニューや価格が一目で伝わりやすくなります。マグネット付きのフックや強粘着タイプの両面テープ、吸盤フックなどを使って、車体を傷つけずに設置することが可能です。

紐で上下を固定する方法

タペストリーの上下に紐を通し、それを車体のフックやフェンス、重り代わりのブロックなどに結びつけて設置する方法もあります。特別な器具を使わずに済むため、コストを抑えながらしっかりと固定できるのが利点です。

この方法では、タペストリーの四隅または上下に「通し穴」を設ける必要があります。ハトメ加工を施しておけば、紐を通した部分の生地が破れにくくなり、長期間使用しやすくなります。また、袋状の縫製(袋縫い)にすることで、より安定して取り付けることが可能です。

設置場所によっては、紐を使うことで柔軟に角度や位置を調整できるため、イベントなど出店場所が毎回異なる場合にも重宝される方法です。

窓や開口部の上部に吊るす

注文窓の上や庇(ひさし)の部分にタペストリーを吊るす方法も効果的です。パイプ付きのタペストリーであれば、フックやロープ、結束バンドなどを使って吊るすだけで簡単に設置できます。高さを出せるため、遠くからでも視認性が高まります。

移動式のスタンドを活用

キッチンカー周辺のスペースに余裕がある場合は、タペストリー専用のバナースタンドやのぼり用スタンドを使う方法もあります。イベント出店などで地面が平らな場所なら、設置・撤収もスムーズで視認性も良好です。

テントやオーニングと連結

キッチンカーにテントやオーニング(日よけ)がある場合は、その支柱やフレームにタペストリーを取り付ける方法もあります。風の影響を受けにくい場所を選び、ロープやマジックテープでしっかり固定しましょう。

設置時の注意点

  • 強風時には外す、または重しをつけるなどの対策をとる
  • 通行人の視界や動線を妨げないように位置を調整する
  • 地面との接触を避けて汚れや破れを防ぐ

キッチンカーは限られたスペースで運営されるため、設置場所や導線を考えたうえでタペストリーを活用することが、売上アップにもつながります。

キッチンカーにおすすめのタペストリーサイズ

設置スペースが限られるキッチンカーでは、タペストリーのサイズ選びも重要なポイントです。以下は代表的なサイズと、その使い方の目安です。

  • W600mm × H1800mm(縦型):車両のサイドや入口横に最適。人通りの多い場所で視認性が高まります。
  • W1500mm × H600mm(横型):軒下や車両の屋根下など、横に広いスペースがある箇所におすすめです。
  • W900mm × H900mm(正方形):限られたスペースでも掲示しやすく、サブビジュアルやロゴ用にぴったりです。

車両ごとの形状や設置条件に合わせて、オーダーサイズでの製作もご検討ください。

キッチンカーに適したタペストリー素材

屋外での使用が前提となるキッチンカーでは、耐久性と見た目のバランスが求められます。当サイトで取り扱っている素材のうち、おすすめの素材は以下の通りです。

ターポリン

防水性・耐候性に優れたビニール系素材で、もっとも一般的な屋外用タペストリーに使用されます。写真や文字の印刷も鮮やかで、長期間の使用に耐えます。

ターポリン

ターポリンについては、以下記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
>>ターポリンとは?生地の特徴や用途、何に使われているのかを紹介
>>ターポリンのメリット・デメリットを徹底解説!

トロマット

布のような柔らかい風合いを持ちながらも比較的しっかりした素材です。やさしい雰囲気の演出や、車内・軒下掲示にも適しています。発色もきれいで印象的な仕上がりになります。

トロマット生地

トロマットについては、以下記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
>>幕に使用される「トロマット」生地とは?

また、当サイトではターポリン・トロマット以外の生地も取り扱っております。以下の生地一覧ページもあわせてご覧ください。
>>取り扱い生地のご紹介

製作事例のご紹介

ここでは、実際に当サイトで製作したキッチンカー用タペストリーの事例をご紹介します。こちらの事例は(有)立野企画様よりご依頼いただき、キッチンカーの前面に設置するタペストリーをターポリン素材で製作させていただきました。おいしそうな写真が購買意欲を刺激するタペストリーとなっていますね。遠くからでも視認性抜群です。

(有)立野企画様_キッチンカータペストリー製作事例

(有)立野企画様_キッチンカータペストリー製作事例

>>事例詳細はこちら

まとめ

キッチンカーでの売上アップには、まず「気づいてもらうこと」、そして「選んでもらうこと」が欠かせません。その両方をサポートできるのが、視認性と訴求力に優れたタペストリーです。

メニューの魅力を伝える写真、価格帯の明示、限定感のあるコピー、店舗イメージを印象づけるデザインなど、タペストリーは目的に応じた使い方で集客力を高めることができます。また、設置の手軽さや柔軟性、コンパクトな収納性も、キッチンカーにとって大きなメリットです。

サイズや素材、設置場所を工夫し、効果的なデザインを取り入れることで、他店と差がつく“選ばれるキッチンカー”へと近づけます。

当サイトでは、出店目的や雰囲気に合わせたオリジナルタペストリーの製作を承っております。初めての方もお気軽にご相談ください。
>>お問い合わせはこちら