幕に使用される「スエード」「遮光スエード」生地とは?
靴やアウターなどの素材として、よく耳にするスエード生地。今回は垂れ幕や横断幕・タペストリーなどの素材として利用される生地という点に焦点をあて、スエードと遮光スエードの特徴やメリット・デメリットについて詳しくご説明します。
目次
スエードとは?
スエードは、ポリエステルから作られる化繊生地の一種で、その表面には微細な毛羽立ちがあります。この特性がもたらす柔らかな光沢と高級感ある滑らかな触感が、スエードの大きな特徴です。
また、発色が非常に良く、写真やイラストの印刷が鮮やかに仕上がるため、タペストリーなどに向いている素材と言えます。
※当社で幕素材として利用いただけるのは、動物の皮を加工した天然のスエードではなく、ポリエステル製のスエードです。
遮光スエードとは?
遮光スエードは、上述したスエード生地に遮光材を挟んだものです。ポリエステル製の生地で、細かな繊維を高密度で縫製し、両面印刷が可能な仕様となっています。これにより、厚みが増し、柔らかさが保たれつつ、スエードよりも耐久性が向上します。その高い耐久性と光沢、滑らかな手触りが魅力的な点です。
※当社で幕素材として利用いただけるのは、動物の皮を加工した天然のスエードではなく、ポリエステル製の遮光スエードです。
スエード・遮光スエードと防炎スエード・防炎遮光スエードの違い
スエード・遮光スエードと防炎スエード・防炎遮光スエードの違いは、通常のスエード・遮光スエードとは異なり、防炎加工を施している点です。
防炎加工を施した生地の方が燃えにくく、万が一火災が起こってしまった場合も燃え広がりを防ぎます。防炎加工が必要な施設などで幕を使用される場合は、防炎タイプを選択ください。
スエード・遮光スエードのメリット・デメリット
スエードと遮光スエードの素材としてのメリットとデメリットを紹介します。
スエードのメリット
- 発色が良く、鮮やかな印刷が可能
- 高級感ある滑らかな質感
- 柔らかくて心地良い手触り
スエードのデメリット
- 屋外での常設使用には向いていない
遮光スエードのメリット
- スエードよりも高い耐久性
- 両面印刷が可能で、多様なデザインの表現が可能
- 光沢感と高級感を兼ね備えた滑らかな手触り
遮光スエードのデメリット
- 光沢感がスエードに比べてやや弱い
おすすめご利用シーン
スエードは、屋内用の横断幕や展示会等の装飾・店頭ディスプレイにおすすめです。
両面印刷可能な遮光スエードは、複合商業施設での広告やキャンペーンプロモーション、表裏異なるデザインで使用したい時などにおすすめです。
まとめ
スエードと遮光スエードは、それぞれが持つ独特の特性と利点を利用することで、さまざまなシーンでの使用が期待できます。この記事が幕の生地選びの参考になれば幸いです。
選べる生地がたくさんあってどの生地を選んだらいいかわからなくなってしまった場合は、お気軽にお問合せください。専門スタッフがご利用用途やご利用場所などをヒアリングさせていただき、お客様に最適な生地をご提案いたします。