おしゃれなタペストリー印刷事例 5選

タペストリーとは?

タペストリーとは、布やビニール素材にデザインを施し、上部または上下にバーを通して掲示できるようにした装飾アイテムのことです。これらは壁や窓などに吊るして展示されることが多く、空間に彩りやメッセージを加えるために使用されます。広告、装飾、イベントディスプレイなど、さまざまなシーンで活躍するため、近年では企業のプロモーションアイテムや店舗のインテリアとしても需要が高まっています。

おしゃれなタペストリーとは、デザインや素材にこだわったもので、シンプルな空間にアクセントを加えるためのアイテムです。例えば、モダンなデザインやカラフルなパターンを用いることで、部屋の雰囲気を一気に変えることができ、イベントや商業施設でも注目を集めやすいです。特にオリジナルデザインのタペストリーは、ブランドイメージや個性を表現する絶好の手段となります。

タペストリーは、印刷技術や素材の進化により、デザインの自由度が非常に高まっています。従来の単調な装飾アイテムから、デザイン性が高く、表現力豊かな商品へと進化しており、ますます多様なニーズに応えられるようになっています。この記事では、タペストリーに使用される生地の詳細・選び方をご紹介しながら、おしゃれなタペストリーの印刷事例を写真をまじえて5つご紹介いたします。

タペストリーに使用される生地

タペストリーに使用される生地は、その見た目や機能に大きな影響を与えます。当社では、用途に合わせて選べるさまざまな生地を取り揃えています。ビニール素材のターポリン生地と軽くて取り扱いやすい布素材を軸に、豊富な選択肢をご提供しています。これらの素材はすべて防炎タイプのものも選べるため、公共の場での使用にも安心です。ここからは、タペストリーに使用される生地をビニールと布の2種類に分けてご紹介します。

ターポリン(ビニール生地)

ターポリンは、耐久性と防水性に優れたビニール素材で、雨や風に強い特徴を持ちます。テント素材に似ており、厚みと強度があるため、屋外での使用にも最適です。

ターポリン

おすすめ利用シーン

ターポリン生地は、屋外のイベント会場や展示会、フェスティバルなどの広告幕としておすすめです。強度が高いため、大型のバナーや屋外広告、長期間掲示されるサインにも適しています。また、防炎性能が必要な場所でも安心して使用できるため、公共施設や商業施設でも広く活用されています。

メッシュターポリン(ビニール生地)

メッシュターポリンは、細かい穴が開いたビニール素材で、風を通すことができるため、風が強い場所での使用に適しています。この素材は、通常のターポリンよりも軽く、強風時でも安定して掲示できる特徴があります。ただし、メッシュ状のため、視認性が若干劣ります。

メッシュターポリン

おすすめ利用シーン

メッシュターポリンは、ビルの外壁に掲示する大型広告や、高所に設置する懸垂幕などに最適です。風通しが良いため、強風に晒されやすい環境でも破損しにくく、長期間の使用が可能です。特に風の強い地域や季節に適した素材です。

メッシュターポリンについては、以下の記事もぜひ参考にしてください。
>>メッシュターポリンは文字がきちんと見える?

遮光ターポリン(ビニール生地)

遮光ターポリンは、内部に遮光材を挟み込んだビニール素材で、光を通さないため両面に印刷が可能です。通常のターポリンに比べて厚みがあり、特に長期間の屋外掲示や強い日差しを遮る目的で使用されることが多いです。表と裏の両面に別のデザインを印刷できるため、広告効果を高めることが可能です。

遮光ターポリン

おすすめ利用シーン

遮光ターポリンは、窓のディスプレイや店舗の日除け、両面印刷が求められる道路沿いの広告幕に最適です。遮光性が高いため、直射日光の当たる場所での使用にも適しています。また、屋外で長期間掲示する懸垂幕や横断幕としても効果的です。

遮光メッシュターポリン(ビニール生地)

遮光メッシュターポリンは、遮光性とメッシュの通気性を兼ね備えた素材です。風通しを良くしながらも、光を遮断するため、両面に印刷することができます。これにより、強風が吹く場所でも安定して掲示でき、表裏の両面に異なるデザインを表示することが可能です。

遮光メッシュターポリン

おすすめ利用シーン

遮光メッシュターポリンは、風通しの必要な場所での大型広告や、高所に設置する懸垂幕として利用できます。両面印刷が可能なため、広範囲で視認される場所に最適です。強風や直射日光に強く、耐久性が高いので、長期の屋外掲示にも向いています。

ターポリン生地については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
>>ターポリンの保管とお手入れ方法とは?
>>ターポリンのメリット・デメリットを徹底解説!

ポンジ(布生地)

ポンジは、軽量で透け感のあるポリエステル素材で、のぼり旗や軽量なタペストリーに適しています。この素材は、裏抜けが良く、両面からデザインが視認できるため、展示会やイベントでもよく使われます。軽量で持ち運びがしやすい点も大きな利点です。

ポンジ生地

おすすめ利用シーン

ポンジ生地は、短期イベントやキャンペーンののぼり旗、室内装飾としておすすめです。軽量で扱いやすいため、イベント会場や屋内展示の装飾にも向いています。特に、短期間のプロモーションでの使用が効果的です。

ポンジについては、以下の記事もぜひ参考にしてください。
>>幕に使用される「ポンジ」生地とは?

トロピカル(布生地)

トロピカルは、ポンジの約2倍の太さの糸を使用した、ポンジより耐久性の高いポリエステル素材です。屋外でも使用できる丈夫な生地でありながら、ポンジよりもやや厚みがあります。軽量であり、耐久性が欲しいが扱いやすさも重視したい場合に最適です。

トロピカル生地

おすすめ利用シーン

トロピカル生地は、長期間の掲示や屋外イベントでの使用に適しています。耐久性が高いため、店内外のディスプレイや横断幕としても効果的です。頻繁に持ち運びが必要なイベントでも活躍します。

トロピカルについては、以下の記事もぜひ参考にしてください。
>>幕に使用される「トロピカル」生地とは?

トロマット(布生地)

トロマットは、横断幕や応援幕に最もよく使用される生地で、軽量でありながら耐久性が高いのが特徴です。屋内外どちらでも使用可能で、印刷したデザインが美しく映えるため、幅広い用途に対応しています。

トロマット生地

おすすめ利用シーン

トロマット生地は、スポーツイベントや応援グッズとしての横断幕に最適です。持ち運びが簡単なため、イベントやキャンペーンでの使用が推奨されます。屋内外問わず、デザインを鮮明に表現できる点も魅力です。

トロマットについては、以下の記事もぜひ参考にしてください。
>>幕に使用される「トロマット」生地とは?

スエード(布生地)

スエードは、柔らかい光沢を持つ高級感のあるポリエステル素材です。滑らかな質感と発色の良さが特徴で、アート作品や写真の印刷に最適です。

スエード生地

おすすめ利用シーン

スエード生地は、店舗やギャラリーでの高級感のあるディスプレイ、また写真やアート作品を印刷したタペストリーとして利用されます。滑らかな質感と鮮やかな発色で、空間を彩ります。

遮光スエード(布生地)

遮光スエードは、スエードの柔らかい質感と光沢に加え、遮光性を備えた素材です。両面印刷が可能で、光を通さないため、展示物や広告物としても使いやすい素材です。スエードよりも厚みがあり、耐久性も向上しています。

遮光スエード生地

おすすめ利用シーン

遮光スエード生地は、両面印刷が可能で、展示会や屋外広告としても優れたパフォーマンスを発揮します。遮光効果により、直射日光が当たる場所でも使用可能です。高級感を保ちながら、耐久性も兼ね備えた一押しの素材です。

スエード生地については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
>>幕に使用される「スエード」「遮光スエード」生地とは?

タペストリーに使用される生地のまとめ

各生地の詳細情報をご紹介してきましたが、各生地の特徴とおすすめの利用シーンを視覚的にわかりやすいよう以下の表にまとめました。タペストリー製作時の生地選択に迷われた場合にぜひ役立ててください。

生地名 耐久性 防水性 通気性 遮光性 重量 おすすめ利用シーン
ターポリン × × 重い 屋外イベント、広告幕、大型バナー
メッシュターポリン × 軽い ビル外壁の広告、大型広告
遮光ターポリン × 重い 窓のディスプレイ、日除け幕
遮光メッシュターポリン やや軽い 風が強い場所での大型広告、高所の懸垂幕
ポンジ × × × 非常に軽い のぼり旗、短期イベント装飾
トロピカル × × × 軽い 屋外イベント、店舗ディスプレイ
トロマット × × × やや軽い 横断幕、応援幕、イベント装飾
スエード × × × 軽い アート展示、店舗ディスプレイ、写真印刷
遮光スエード × × やや軽い 両面印刷が必要なタペストリー、展示会

おしゃれなタペストリー印刷事例

ここからは当社で製作したおしゃれなタペストリーの印刷事例を5つご紹介します。それぞれのデザインや使用シーンに合わせた事例をご覧ください。

よあけデザイン様の事例

展示会で使用されるタペストリーを製作させていただきました。こちらは、W900mm×H1800mmサイズ、生地はスエード素材を採用しています。色鮮やかな野菜とフルーツを散りばめたおしゃれなタペストリーです。

お客様からは、「生地の風合いが柔らかく、印刷の発色もきれい」との声をいただいております。スエードの特徴である柔らかな質感と発色の良さを評価いただけたようで嬉しい限りです。

よあけデザイン様_タペストリー製作事例

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松田葉朗様の事例

グラフィックデザイナーである松田葉朗様の個展で使用するメイン作品を製作させていただきました。こちらは、H1800mm×W5500mmの大判サイズで、生地はターポリンを採用しています。

この作品は「C/U/T」というタイトルのインスタレーション作品として展示されたそうで、参加者の方に自由にカットして頂くという形で使用されたとのことでした。大変クリエイティブな発想で感服いたしました。お客様からは「神対応のまくする」という声をいただいており、他のアーティストの方にもご紹介いただいているそうで、大変ありがたく思います。

松田葉朗様_タペストリー製作事例

松田葉朗様_タペストリー製作事例
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株式会社Shiinuka様の事例

イベントで使用されるタペストリーを製作させていただきました。こちらは、W1800mm×H1700mmサイズ、生地はトロマット素材を採用しています。シンプルですが、伝えたいことがわかりやすく伝わるおしゃれなタペストリーです。

お客様からは、「縫わないヒートカットがものすごく綺麗で感激しました」との声をいただいております。裁断面がほつれにくくした加工方法に感激いただけたようで、製作スタッフ含め大変嬉しく思います。

株式会社Shiinuka様_タペストリー製作事例
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Asami Design様の事例

店舗前に設置するフラッグ型の変形カットを施したタペストリーを製作させていただきました。こちらは、W210mm×H730mmサイズ、生地は遮光ターポリン素材を採用しています。お客様側で縫製・装飾をされたとのことですが、遠くからでも目を引くおしゃれなタペストリーです。

Asami Design様の事例のように通常の長方形や正方形だけでなく変形カットも対応可能ですので、設置する場所の雰囲気や用途に応じて加工方法についてもお気軽にお問い合わせいただけると幸いです。

Asami Design様フラッグ型タペストリー製作事例

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桃建築計画室様の事例

店頭の日除け幕として使用されるタペストリーを製作させていただきました。こちらは、W1600mm×H2250mmサイズ、生地はメッシュターポリン素材を採用しています。オフィスがガラスファサード(外壁にあたる部分がガラス張りとなっているファサードデザイン)とのことですが、メッシュターポリンを採用しているので少々透け感があり、涼しげな印象のおしゃれなタペストリーに仕上がっています。

Instagramでもご紹介いただいたようで、大変光栄に思います。

桃建築計画室様_タペストリー製作事例

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まとめ

タペストリーは、素材やデザイン次第でさまざまな用途に対応できる万能な装飾アイテムです。特に、ターポリンのような耐久性と防水性を兼ね備えた生地から、ポンジやスエードのように軽量で柔らかな質感を持つ生地まで、目的に応じた最適な選択肢を見つけることができます。

また、店舗のディスプレイやイベントの装飾、広告幕など、使用シーンによって適した生地を選ぶことで、タペストリーが持つデザイン性や実用性を最大限に引き出すことが可能です。おしゃれなタペストリーを製作したい場合は、今回ご紹介した各種生地や事例をぜひ参考にしていただければと思います。