横断幕の風対策を徹底解説!

イベントの告知や企業の宣伝と、広告媒体としてあらゆる構造物に取り付けることの出来る横断幕。
今回は屋外での使用時、どのように風対策をしたら良いのかご紹介したいと思います。

強風によっておこるトラブル

ターポリンは防水性や耐久性に優れており、屋内外の環境に適応できる便利な生地です。
通常3~4年と言われている耐久年数ですが、設置する環境が影響して耐久度も変化します。
≫ターポリン生地について詳しくはこちら

例えば、その要因の一つとして挙げられるのが『強風』による影響です。
具体的には、強風によって以下のようなトラブルが起こりえます。

【横断幕の破損】

横断幕をしっかり固定していても、強風によるはためきなどが起こり、破れて破損することがあります。

【固定している媒体の破損】

横断幕を固定している建造物や骨組み(支柱やフェンス等)が劣化している場合、強風によって風圧がかかり、固定媒体自体が破損する恐れがあります。
特に、サイズの大きな幕を劣化している手すりやフェンス等に括りつけている場合はそのような破損が起こりやすいです。

【はためきによる周囲への被害】

横断幕の設置が甘かった場合、強風によって横断幕がはためいたり外れたりしやすくなります。
幕がひるがえったり、飛んでいってしまうことで、周囲を通る人や車、建物に被害を及ぼす場合があります。

これらのトラブルを防ぐためには、事前にしっかりと風対策を行うことが必要です。

横断幕の効果的な風対策とは?

横断幕設置時の強風被害をさけるためにも、設置時の十分な風対策が必要です。
具体的には、以下のような対策が有効です。

1. 設置場所の環境確認

横断幕の設置前に、設置したい場所の環境を確認しておきましょう。
そもそも、ビルや木々が立て込んでいる場所や高所では、物体を避けた風が集まって風圧があがるので、強風が吹きやすい環境となってしまいます。
まずは、周囲の状況を確認し、できるだけ強風を避けられるような安全な環境を選んでください。

2. 設置する構造物の強度の確認

設置箇所が決められており、強風を避けられない場合も想定できます。
その場合、横断幕を取り付ける建造物や構造物の状態もあらかじめチェックしておきましょう。
強風が吹かない場合でも、取り付け部分が劣化していると、別の影響でも設置箇所が破損しやすくなります。
最初から設置箇所が劣化している場合は、他の媒体を選ぶか、設置箇所の強度を補強してから幕を取り付けて下さい。

3. メッシュターポリンの使用

メッシュターポリンと通常ターポリン

メッシュターポリンは、細かな穴が開いたメッシュ状の生地で、通常のターポリンに比べて風の抵抗を抑えることが出来ます。
表面に穴が空いているため、通常のターポリンに比べると視認性は劣りますが、遠くから見ても認識できる程度の十分な視認性はあります。
また、通常のターポリンと同じく耐久性や防水効果はございますので、強風が吹きやすい設置環境では、こちらのメッシュターポリンをご使用いただくのがオススメです。

4. 横断幕に適した取付を行う

強風が吹いてしまう環境では、幕の設置強度にも注意しましょう。
幕を設置する場合、室内ではS字フックなどに引っ掛けるような簡易的な設置でも構いませんが、屋外の場合は室内に比べて風の影響が強く作用するため、ロープや結束バンド等を使用してしっかりと設置してください。

ロープを使用する場合は、強度の強い“ふた回りふた結び”で設置するのがオススメです。素材は科学繊維のものでも構いませんが、天然素材のものの方がほどけにくくなります。(ただし、湿気でカビが生えやすくなるデメリットもあるので、お好みで選んでいただければと思います。)
結束バンドを使用する場合は、可能であれば2本以上で固定することをオススメします。

また、屋外でサイズの大きな幕を設置する場合、カットして穴をあけただけの状態でロープや結束バンドを取り付けると、幕が破損しやすくなります。(フラッグなど面積の小さい幕の場合を除く)

ロープや結束バンドを通している穴の強度を上げるために、弊社では幕に『周囲ロープ縫い込みハトメ加工』を施すのをオススメしています。こちらの加工では、穴の補強だけでなく幕の4辺の強度も上がるので、はためきも軽減できるのがポイントです。
≫加工について詳しくみる

幕の4辺の強度だけであれば、補強用のテープやベルトを取り付ける方法もありますので、お客様の対応可能な範囲で実行されてください。(弊社ではテープやベルトでの補強は行っておりません。)

5. 定期的なメンテナンス

設置環境や構造物を確認し、メッシュターポリンを使用した場合でも、長期設置する場合は特に、定期的なメンテナンスをするのがオススメです。
取り付けている構造物や幕の状態を確認し、緩んだ固定具や破れた補強材などは早期に発見し、修復することが大切です。また、風の強い日は横断幕への影響を確認し、破損する恐れがないか注意してください。

 

メッシュターポリンは本当に風の抵抗が少ないの?

一般的にメッシュターポリンは、通常のターポリンに比べて風の抵抗を約1/3に抑える事が出来ると言われています。実際にどのくらい抑えることが出来るのか、弊社で実験してみました。
以下は、同日に、同じ設置箇所に通常のターポリン生地とメッシュターポリンの生地を設置し、強風が吹いた場合にどのような状態になるか撮影したものです。

通常のターポリン生地の場合

強風の影響で幕がはためいて膨れ上がっています。

メッシュターポリンの場合

幕の細かな穴から風がぬけ、しならずにしっかりと耐えている様子が分かります。

横断幕の風対策まとめ

ここまで、通常のターポリンと比較しながら、横断幕の強風対策を見てきました。
以下にまとめます。

・設置前に周囲の環境を確認して、ビル風が吹くような場所を避ける
・設置する建造物や骨組みなどの状態を確認し、劣化している場合は補強するか、設置箇所を変更する
・メッシュターポリンを使用する
・強度の強い加工を施した幕で、しっかりと取り付ける
・定期的なメンテナンスを行う

強風対策には、事前に環境や取り付け方などをしっかりと整えることがポイントとなってきます。
風の影響によって幕が外れた場合、周囲の環境によっては事故の原因になったり、物が破損する場合もあるので、事前に対処できるようにしておきましょう。また、高所かつ、強風が吹きやすい環境への幕の取り付け時は、十分お気を付けください。


弊社、ターポリンが得意な印刷通販「まくする」では、オリジナルの横断幕を1枚から製作できます。豊富な実績と経験のもと、当社は便利なweb注文を強みとしたサービスを展開していますが、疑問点や不安がある場合は遠慮なくご相談ください。豊富な実績と経験の元、スタッフが丁寧に対応致します。

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